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Force of Will海外ニュース vol.2 “the Dark”


こんにちは!海外の流行りをお伝えする海外ニュースのvol.2のお時間です。AGP大阪の開催が近づいて参りましたが、皆様デッキの作成は順調でしょうか?
今回は先日海外で行われたARGの結果からメタゲームの考察をしていきたいと思います。

まずはトップ8に残ったルーラーを紹介しましょう。

3:《風の六賢者 フィースシング/聖風の大魔導師 フィースシング
2:《不死王 レザード/冒涜の吸血鬼 レザード
1:《黒き月の友人/永劫吸血鬼 御影清十郎
1:《世界樹 ユグドラシル
1:《六賢者 ゼロ/光魔の剣聖 ゼロ

ご覧の通り、エルフトークンを生成しボードアドバンテージを稼いでいく《風の六賢者 フィースシング/聖風の大魔導師 フィースシング》がトップ8最多勢力となりました。次点に吸血鬼の軍勢が躍り出るというわかりやすい形となっています。では今回はこの中から4つのデッキに注目し、大会環境を読み解いていきましょう。

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全属性を使用したフィースシングデッキです。フィースシングというと風メインのデッキを想像されれる方もいらっしゃると思いますが、炎や闇を中心にすることにより《嫉妬深き美姫 グィネヴィア》や《ロック鳥の卵》、《召集の使い魔》といった「破壊されてもカード総数が減らない」カードをコンスタントに場に出していけるため、毎ターン連続して《白き竜 グウィバー》や《誇り高き女王 ティターニア》を場に出せる確率を上げることができます。
2ターン目から毎ターンのようにATK1200の飛翔持ちリゾネイターが召喚される脅威はかつての「World Reflect」デッキを彷彿とさせますね。

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闇風水のレザードデッキです。このデッキは《最初の屍者 リザ》や《最後の屍者 メルダー》といった優秀な潜伏リゾネイターを中心に相手をコントロールしていくデッキですが、このデッキレシピには普段レザードではあまり見ないレガリア《幻想球体 チェンジ・ザ・ワールド》が搭載されています。
このカードは《可能性のリフレクト/収束のリフレイン》のデッキでは間違いなく採用されるカードですが、《可能性のリフレクト/収束のリフレイン》自体がニューフロンティアフォーマットにおいて禁止カードに指定されてしまったために、イラストがカッコいいだけのカードになってしまったと考える人が多いかもしれません。しかしこのレザードデッキではその《幻想球体チェンジ・ザ・ワールド》が採用されています。
これについては次回の記事でより細かく解説していくつもりなので、次回の更新までこのカードが何故採用されているのか、みなさんも考えてみてください。

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対フィースシング最強兵器と名高い御影清十郎デッキです。《シャルロッテの水形術》や《魔炎》、《神弓 アルテミス》といったルーラー効果と相性の良い詠唱やレガリアで相手の攻撃の手を絡め取る、対リゾネイターデッキとなっています。
このデッキはメタゲームの推移によって強さが上下するデッキなのですが、上記以外に採用するカードをしっかりと選定することによって多くのデッキに有利が取れるコントロールデッキに仕上げることが出来ると思います。ルーラーが小型リゾネイターを殲滅し、デッキ内のカードが大型リゾネイターやジャッジメントルーラーを牽制するというわかりやすいデッキなので、このデッキを対策するのは1枚や2枚のカードによってではなく、デッキ単位で御影清十郎デッキを対策しなければならないというのが強みでもあるようです。

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闇の力に侵されたユグドラシルデッキです。このデッキの特徴は《最初の屍者 リザ》による自傷行為をメリットに変えることができる点でしょう。闇の手札破壊カードで《七世界の化身 アリス》を対処してくるカードを叩き落とし、《最初の屍者 リザ》の自傷から早期に決着をつけることも可能です。《ダークアリスの嘲笑》のよる安全確認を行った後にタイミングを合わせて待機エリアから呼び出される複数の《最初の屍者 リザ》と《最後の屍者 メルダー》は本当に厄介で、初期ライフに近い数値が残っていても一瞬で致死圏に持っていける力に加え、さらに瞬動で出てくる《七世界の化身 アリス》によってすぐさま勝ちをもぎ取ります。


上記のデッキ以外の4つもほとんどが闇属性のカードを中心にデッキが構築されており、まさに「the Dark」と称するのが相応しい大会結果になっています。
グリムクラスタのフォーマット落ちに伴い《笑みの残影 チェシャ猫》などの優秀なドローカードや、《生ける炎 クトゥグア》のような高速でゲームを終わらせるカードがニューフロンティアから消えたことにより、手札破壊や単体除去によるコントロール戦術が機能するようになったのが闇という属性をトップシェアに君臨させた一番の理由なのではないでしょうか。

また、ローテーション直後ということもあり今回結果を残した《風の六賢者 フィースシング/聖風の大魔導師 フィースシング》のようなデッキ以外にも、使用されるのが予想されるであろう他のデッキとマッチングするかもしれない環境黎明期を制するには、相手に動かれる前に手札破壊で相手の戦術を乱していくのが有効であると評価されたのも闇属性が多く支持された要因であると思います(例えば、最速で《フック船長》を呼び出して相手に何もさせずにクロックを刻んでいく《シャングリラの歌姫/叛逆の奏者 シオン》デッキや《六賢者 ゼロ/光魔の剣聖 ゼロ》を主軸にした所謂「J速攻」といった特徴的な動きをしてくるデッキにマッチングするかもしれませんね)。

今大会では闇属性が大きな隆盛を成しましたが、今後もそれが常に上位の割合を占めるかと言うと、必ずしもそうではないかもしれません。闇中心のコントロールが多いというのがわかっているならば炎のバーンデッキや、先ほどもマッチングするかもしれないと述べた《六賢者 ゼロ/光魔の剣聖 ゼロ》や《謀略の海王 ヴァランティーヌ/七世界の覇王 ヴァランティーヌ》といったJ速攻という形のデッキがメタゲームの隙間を駆け抜けることもあるでしょうし、《風の六賢者 フィースシング/聖風の大魔導師 フィースシング》のデッキも環境黎明期でここまでの力を見せているのですからさらなる研究が進めば、より闇のコントロールに強い構築が発見されるかもしれません。

ここまでARGの上位デッキからメタゲームを考察していきましたが、次回はこの大会で活躍した各デッキのキーカードに注目して、デッキ使用者がどのようなメタゲームを思い描きデッキを作成したのかを読み解いていきたいと思います。

それではまた次回の記事でお会いしましょう。

文:谷田 尚之

yada谷田 尚之
Force of Will黎明期から現在に至るまで活躍し続けるベテランプレイヤー。
日本OPEN優勝をはじめ、その他大会でもコンスタントに結果を残し続けている。
WGP2016日本代表にも選出された。
新しいプレイヤーの育成も熱心に行っており、彼の教えを受け成長したプレイヤーは数多い。


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