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Force of Will海外ニュース vol.5 “Tempo”


ア〇~ラ!(怒られないかなこれ)

海外の流行を紹介するForce of Will海外ニュースのvol.5をお届けします!
今回は11/20に行われた海外の大会結果からメタゲームの流れを読み取っていきたいと思います。
ではいつものようにトップ8に残ったルーラーから見ていきましょう。

5:《風の六賢者 フィースシング/聖風の大魔導師 フィースシング
2:《決意の少女 シャルロッテ/聖魂の魔導師 シャルロッテ
1:《謀略の海王 ヴァランティーヌ/七世界の覇王 ヴァランティーヌ

もはやこの光景も見慣れてきてしまいましたが、トップ8最多ルーラーはまたしても《風の六賢者 フィースシング/聖風の大魔導師 フィースシング》です。デッキの内容も全てが、炎属性を中心とした形に《アリスのキャスリング》と《フック船長》のコンボを搭載したものです。
同じルーラー、同じアーキタイプのデッキが常にトップ8の半数を占めるのは今までForce of Willではあまり起こらなかったように思いますが、これはデッキが圧倒的に強いというだけでなくForce ofWillのプレイヤーが増えたことを示しているようにも思います。プレイ人口が増えたことによって多くのデッキ(プレイヤー)は篩にかけられ、本当に強いデッキしかトップ8という舞台に立てなくなったのかもしれません。1つのアーキタイプが勝ち続けるというのはあまり面白くはないですが、これは喜ばしいことでもあるのではないでしょうか。

少しメタゲームの話とはズレてしまいまいたが、そんな《風の六賢者 フィースシング/聖風の大魔導師 フィースシング》時代の中でもいくつかのルーラーが必死に食らいついています。“前回の記事”で紹介した大会では《黒き月の友人/永劫吸血鬼 御影清十郎》と《水曜の魔導師 メリクリウス/氷の魔将 メリクリウス》が食らいついていましたが、今回は《決意の少女 シャルロッテ/聖魂の魔導師 シャルロッテ》と《謀略の海王 ヴァランティーヌ/七世界の覇王 ヴァランティーヌ》が活躍を見せました。

特に決勝にまで駒を進めた《決意の少女 シャルロッテ/聖魂の魔導師 シャルロッテ》のデッキが自分の目に留まったのでピックアップしたいと思います。

炎水闇属性が中心のコントロールデッキです。基本は闇属性のコントロールデッキと同じですが《影の舞》から《フック船長》を蘇らせることによる完全制圧を狙う形です。最近は日本でも《影の舞》を採用した《決意の少女 シャルロッテ/聖魂の魔導師 シャルロッテ》デッキを見かけますが(AGP大阪でも風を中心としたこのデッキがトップ8に残っています)、このカラーリングでこのコンセプトを1つのデッキとして形にする力は相当なもだと思います。特に素晴らしいのは勝つためのプランが多いところで、プランを多くするために、採用されているカード1枚1枚がしっかりと精査されている印象があります。
具体的には《復讐の屍王 アーサー》、《血液の沸騰》、《傍観の魔術師》などですが、《復讐の屍王 アーサー》は《風の六賢者 フィースシング/聖風の大魔導師 フィースシング》デッキに対して戦局を大きく変えることができるカードですし、《血液の沸騰》は《影の舞》で出てきたリゾネイターを対象に使用するのであればデメリットも気にならないでしょう。《傍観の魔術師》はコストが重めなので採用するか悩むカードなのですが、リゾネイターに再度《雷撃》などを当てたり《ダークアリスの嘲笑》で手札を攻めたりとその場その場で必要なことをしてくれるので使われると見た目以上に強く感じると思います。

このカードを採用している理由はいくつかあるのでしょうが、私が最も理由として挙げるのは「このカードによるテンポが他のカードでは生み出しにくい」から、です。
このデッキでは大事であろう4ターン目やその前後のターンで、相手の場には処理が追い付かない可能性の高い《深遠のアドゥムブラリ》を受けきれるDEFを持ちながら、盤面に除去をしたいリゾネイターがいる場合は《雷撃》、他のリゾネイターがいない場合は手札を攻めたりその他のスペルを手札に戻しておいたり・・・と選べるのが大切で、1回のアクションで多くの選択肢を持てるカードは高速すぎる《風の六賢者 フィースシング/聖風の大魔導師 フィースシング》環境ではとても重宝します。まさに「今だから」の採用でしょう。これは《最初の屍者 リザ》と似ている役割を持っていると言えますね。
いずれにせよ、メインから《風の六賢者 フィースシング/聖風の大魔導師 フィースシング》を対策しなければならないという事実は変わらないのですが、カードが持つ様々な効果の本質を理解することができれば、まだ使われていないカードにも《風の六賢者 フィースシング/聖風の大魔導師 フィースシング》デッキを倒すカードが見つかるはずです。
                                    
もし記事を読んでくださっているあなたが今の環境で《風の六賢者 フィースシング/聖風の大魔導師 フィースシング》以外のデッキを使用したいと考えているならば、1枚で幅の広い運用ができるカードや《深遠のアドゥムブラリ》や《アリスのキャスリング》による高速展開に負けないテンポ力を持つカードを探す必要があるでしょう。そのためのヒントは上記のデッキに詰まっているはずなので、ぜひともこのデッキは実際に組んで回してみてほしいです。
では最後にこの大会でトップ8に入賞した他のデッキを紹介して記事を終えたいと思います。たった数枚の違いしかないメインボードに対して様々なカードが躍るサイドボードに注目してみてください。

ではまた次回の記事でお会いしましょう。ア〇~ラ!

[1st Place]

[2nd Place]

[Top8]

文:谷田 尚之

yada谷田 尚之
Force of Will黎明期から現在に至るまで活躍し続けるベテランプレイヤー。
日本OPEN優勝をはじめ、その他大会でもコンスタントに結果を残し続けている。
WGP2016日本代表にも選出された。
新しいプレイヤーの育成も熱心に行っており、彼の教えを受け成長したプレイヤーは数多い。


バックナンバー

◆Force of Will海外ニュース vol.4 “Chase”
◆Force of Will海外ニュース vol.3 “Package”
◆Force of Will海外ニュース vol.2 “the Dark”
◆Force of Will海外ニュース vol.1